フッ化物(フッ素)塗布事業

子どものむし歯予防のためにフッ化物(フッ素)塗布事業が始まりました。目的はこどものむし歯予防とかかりつけ歯科医をもち、定期検診や予防処置を受けることを推進するためです。

2歳6か月~3歳未満児を対象にしています。
受診券がとどいたら、認定(指定)歯科医院にお出かけください。

内容

問診、むし歯やかみ合わせの診査、フッ素塗布、保健指導

持参

母子健康手帳、受診券、診査票

場所

指定歯科医院

お問い合せ

市川市保健センター【健康支援課 歯科担当】へご連絡ください
電話 : 047-377-4511


皆さんは「むし歯予防のためのフッ素」についてはどこかで聞いたことがあると思います。保健所などで幼児がフッ素を歯に塗ってもらう(フッ化物歯面塗布)とか、地域によっては保育園や幼稚園、または小中学校でフッ素の水溶液でぶくぶくうがい(フッ化物洗口)をしているとか、外国では水道水のフッ素濃度を調節している(水道水フロリデーション、水道水フッ化物濃度調整)なども耳にしたことがあるかもしれません。身近には最近の日本の歯磨剤のほとんどにフッ素が入っている(フッ化物配合歯磨剤)のをご存知の方も少なくないと思います。一方、井戸水などでフッ素を多く含んでいる自然の飲料水で育った人の歯に、白い斑点や縞模様がでる斑状歯(歯のフッ素症)が現われることがあるということも聞いたことがあるかもしれません。

このコーナーでは8020財団の資料と日本大学松戸歯学部衛生学講座の田口千恵子先生の資料やお力添えを頂戴して作成しています。

フッ素って何?

必須元素とはそれが不足すると健康を保てなくなり、しいては生命の維持にも関係する元素をいいます。例えば、水素(H)と酸素(O)から水(H2O)がつくられるし、ナトリウム(Na)と塩素(Cl)から食塩(NaCl)がつくられますが、これら水や食塩がなければ生物は存在し得ないことは明白です。

  また、身体を構成する元素の存在量により、主要元素と、微量元素に分類されます。H,C(炭素),N(窒素),O,Na,Mg(マグネシウム),P(燐),S(硫黄),Cl,K(カリウム),Ca(カルシウム)は主要元素であり、それ以外は微量元素です。この微量元素のうち、生命と健康の維持に欠かすことのできない元素を必須微量元素といいますが、F(フッ素),Si,V,Cr,Mn(マンガン),Fe(鉄),Co,Ni,Cu(銅),Zn(亜鉛),Se(セレン),Mo,Su,I(ヨウ素) などがこの部類にはいります。

 この必須微量元素に分類される元素にF(フッ素)があることは、一般にはあまり知られていません。しかし、WHO(世界保健機関)FAO(食糧農業機関)は、すでに1974年に「ヒトの栄養所要量の手引」を発行し、フッ化物を必須栄養素として位置づけています。必要とされるフッ化物は微量ですが、からだのとくに歯や骨をつくる石灰化には欠かせない物質であり、すでに欧米では長年にわたり必要な栄養素として、所要量が策定されているのです。

 フッ化物は天然に比校的多く存在する元素であり、その分布は、あらゆる土壌、湖沼や川の水、海水、とすべての自然環境に存在しています。

こどもは、虫歯になりやすいことで知られています。
長年にわたり、学校健診で多くの年齢の子供たちに最も多い疾患が、う蝕です。
子供のう蝕は減少傾向にありますが、地域格差が存在します。その予防には、フッ素を利用することが有効です。

虫歯の発生は、①宿主と歯、②口腔内細菌、③食事、砂糖の摂取状況、④①~③の摂取時間 
この危険因子の中でどの要因が高いのか判断する必要があります。

フッ化物を利用すると、歯の虫歯に対する抵抗性が高まることが知られています。
有効性、安全性が知られています。

フッ化物を用いた虫歯予防は、幼少期から高齢者まで、一生涯必要なことです。
けっして、子供の時だけのものでなく、家族皆で取り組むべきことだということを知っておきましょう。

比較的高濃度のフッ化物を、歯科医院で塗布する方法です。
塗布後は、うがい・飲食は、30分間はしないようにしましょう。
一度の塗布では、効果は得られませんので、定期的に継続することが大切です。

必須元素とは、足りなくなると生命の維持健康が保てなくなるもののことです。
体を構成する、主要元素と、生命の健康維持のために必要な、必須微量元素があります。
この必要微量元素の中に、フッ素があります。

この様に、ありとあらゆる食べ物にフッ化物は存在しています。

この様に、3歳児では1日当たり0.74㎎必要です。
食べ物と、歯磨きからだけでは適正摂取量には足りていません。
そこで、フッ化物塗布が必要になります。

摂取されたフッ化物は、吸収率が高くその多くが胃や腸から吸収されます。
吸収されたフッ化物は、速やかに尿中と糞便中に排泄されます。
注釈(フッ素は元素名でむし歯予防に用いるのはイオン化したものでフッ化物と言います)