食事の介助で注意したいこと
安全に食事をするために(ヒロ先生の短期集中連載4)食事の介助で注意したいこと
ご自宅でご高齢のご家族や障がいをお持ちのご家族と暮らしている方も、少なくないと思います。お食事の介助をされることもあるでしょう。そんな時はどんなことを注意したらよいのでしょうか?
物を食べるとき、人は目で見て食べ物の硬さや温度を判断します。熱そうなおでんを口にそのまま入れる人はいないでしょう。お食事の介助をするときはこれから食べるものを「見せること」「声をかけること」で認識してもらうことが重要です。しっかり理解してもらってから食べてもらいましょう。そのためご飯とみそ汁を混ぜたり、おかずを混ぜたりすると、食べ物の硬さなどが判断できなくなります。混ぜてみると実際、あまりおいしくないのも確かです。
時間の配慮も必要です。高齢者や障がいをお持ちの方は、若くて元気な方のように早く食べることはできません。介助する側も時間の余裕がないと適切な介助ができません。
一回に食べる量にも注意しましょう。どのくらいの量が食べやすいか、自分の食事の中で確認することも必要です。自分が食べやすい量より少ない量でないと高齢者や障がいをお持ちの方は食べにくいかもしれませんね。
今年はコロナウイルス感染拡大で「おうち時間」が増えると思います。安全にご家族で食事をして楽しいお正月を過ごしてくださいね。
短い間でしたが、今日で連載はおしまいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
市川市のヒロ先生