細胞診って、痛い?どんなことするの?

市川市の歯科クリニックで行っている細胞診は、最新の液状化検体細胞診LBCで15年前から実際に採用され、確実に実績もあげています。

しかし一般の方が受けようとすると、やはり心配なのは「痛いのではないか?」ということだと思います。
そして初めての方はみんな「どんなことをするのか?」と不安になるのではないでしょうか?今回はそんな疑問にお答えしようと思います。まず、痛みですが、ほとんどないと言っても良いでしょう。もしどうしても痛いと感ずるようなら、表面麻酔という方法もあります。
綿球に麻酔薬を浸み込ませ、数分間細胞を採取する場所に置くだけです。採取方法も簡単です。
歯間ブラシ(歯医者さんに置いてあったり、薬局などに売っている一般的なヤツです)やちょっと大きめの専用のブラシで、
10回程度こするだけです。

これで、表面の細胞が採取されます。あとは1週間後ぐらいに、検査する所(検査所や病院の病理診断科など)から戻ってきた
報告書を使って、歯医者さんが説明してくれます。

悪い細胞がないかなど、その細胞を診断するのは、日本臨床細胞学会が厳しい試験を行い認定した細胞検査士さんや
私のような細胞診専門医(細胞診専門歯科医)です。細胞診の本来の目的はスクリーニングといって、
大きな網の目を使って怪しいものを拾い上げることです。
ですから、万が一あまりよくない結果だったとしても、そんなに心配はいりません。
さらに大きな病院などで精密な検査を受けるかどうかを決める方法です。
検査を受けずに、放置されることの方が、よっぽど問題です。

転ばぬ先の杖で、痛くもない検査ですので、「口の中にちょっと白いものがあるな」、「なんかひっかかるものがあるな」、
「最近ちょっと色が変わってきたかな」なんて思ったら、気軽に市川市の歯科クリニックで相談してみてください。
そして、細胞診を勧められたら、心配せずに受けてみてください。
また口腔がんを解りやすく解説したDVDにも出てきますので、ご利用ください。

                                                    細胞採取に使う歯間ブラシ

2021.02.25

                     東京歯科大学市川総合病院臨床検査科病理

                     OC-Pad 研究所

                     田中 陽一