市民公開講座でのご質問

市民公開講座を聴講していただいた方々、ありがとうございました。

いただいた質問に講師の先生が答えてくださいました。

Q.口腔のリハビリを詳しく知りたい。口腔ケア:歯みがき・うがい・舌をきれいにす る・歯間ブラシ・ほかに気をつけるケアは?

A.嚥下障害がある方、疑われる方は、口の中の粘膜もきれいにする必要があります。特に上あご(口蓋)の粘膜に乾燥した痰や剥離した口の粘膜が付着している場合もあり、湿らせたスポンジブラシで優しくふき取る必要があります。  

Q.カプサイシンとは?

A.唐辛子に含まれる成分です。飲み込みの反射を促進する効果があるといわれていますが、お薬として処方されるものはありません。市販のサプリメントとして販売されているものがありますが、まだ一般的な嚥下障害の治療方法としては確立していません。  

Q.嚥下関連筋・喉頭挙上筋等の訓練を具体的に知りたい

A.よく知られている訓練方法に、舌抵抗訓練、頭部挙上訓練(シャキア・エクササイズ、嚥下おでこ体操)などがあります。具体的な方法は、摂食嚥下リハビリテーション学会が公表している、訓練法のまとめ」1-7,1-11を参照してください。

Q.呼吸筋トレーニングとは?

A.飲みこみの動作の後に咽に残ってしまった食べ物や、気道に入りかけている食物を咳で吐き出す力が必要です。そのため、呼吸に関連する筋を強くすることは、嚥下機能の向上にも期待できるとして注目をされています。具体的な方法は上記の「訓練方法のまとめ」1-14呼吸トレーニングを参照してください。

ご回答:東京歯科大学 オーラルメディシン・病院歯科学講座 ・東京歯科大学 市川総合病院 歯科・口腔外科 中島 純子先生